#Leicagraphy

愛用のLeicaで撮影した写真を投稿しています。

愛すべき二面性

今年の夏も非常に暑く、去年に引き続いて新潟や山形などで観測史上の最高気温が記録された。

気付けば「猛暑」という言葉に対してすっかり鈍感になってしまっている。

 

川に架かる橋

Leica M10-P, Summicron-M 50mm f/2 "50 Jahre" ©︎ 2019 H.W

 

8月の某日、ポートレート撮影を頼まれて出かけた先の最高気温は38.4℃とその日の全国1位を記録するほどの暑さであり、少し歩いただけで体が茹だるようだった。

炎天下での撮影はやはりハードでかなり体力を消耗したが、燦々と輝く太陽とレンズの相性が良かったのか、絞りを開いて少しハイキーに寄せると淡い色合いで柔らかい質感の写真に仕上がった。

あまりに気に入ったので、風景も同じセッティングで、と撮影したのがこの一枚である。

 

放置された車と民家

Leica M10-P, Summicron-M 50mm f/2 "50 Jahre" ©︎ 2019 H.W

 

ほぼ同時刻に上の写真の撮影場所からほど遠くない場所で今度は絞って撮影したのがこの一枚。

両写真には全く手を加えていないのだが、コントラストや発色の仕方が対照的とも言えるほど異なっていて、同じレンズでも絞りこむだけでここまでキャラクターが変わるのかと驚く。

この特性は球面レンズであることに起因しているのだろうか。

手持ちの現行Leica非球面レンズではこうはならない。

とりあえず現行製品を買っておけば安心かと思ったが、どうもそんな簡単な話ではないらしい。

ミラーレスカメラの登場により近年著しい高騰が続くオールドレンズ。

状態の良い個体数が年々減っていることを考えると、購入を優先すべきは現行レンズではないのかもしれない。