Rudesheim, Germany -2nd Roll-
15時半頃、漸くリューデスハイムに到着。
川沿いを中心に店が立ち並び、丘の斜面には広大な葡萄畑が広がっている。
街全体を見渡せそうな場所はないかと探していると、丘の頂上の辺りに巨大な像のようなものが立っているのが見えた。
のんびりしていると日が暮れてしまいそうなので、飲みたい気持ちを抑えてまずはその高台へと向かうことに。
方角に当たりをつけ、丘の上へと続く道を探しながら川沿いを歩く。
この石造りの建物はブレムザー城という古城で、今はワイン博物館となっている。
こちらも訪れるのを楽しみにしていたのだが、改装中とのことで残念ながら休館だった。
城の横の脇道に入っていくと、斜面を蛇行しながら頂上へと続く道が見えた。
石畳の道を上り、街を抜けて葡萄畑の中へ。
リューデスハイムを始めとするラインガウ地方ではリースリングという白葡萄を醸した白ワインが有名である。
てっきり栽培されている品種もそればかりなのかと思いきや、こちらの畑ではピノ・ノワールとシャルドネが育てられていた。
タグにワイナリーのホームページをQRコードにして載せている畑もあった。
(https://www.mumm.de/)
逆光だが、葡萄畑の中を走る道を28mmのElmaritで撮ってみた。
光によって描かれる陰影が美しく、葉一枚一枚の解像感に驚く。
最新のコーティングの逆光耐性は凄まじく、フードを装着していないにも関わらず微かにフレアが入るのみでフリンジは全く出ない。
そのまま暫く歩くと頂上へと繋がるゴンドラリフトを発見。
丁度、上り側から50番、下り側から35番のリフトがやって来るのが見えたので交差するタイミングを狙って撮影した。
頂上まではまだかなり距離がある。
そう遠くない場所にリフトの乗り場があるようなので、ここからはリフトで上ることにした。
あっという間に展望台へ到着。
ニーダーヴァルドというこの展望台の中央は広場になっており、1871年のドイツ統一を讃える記念碑が建てられている。
船から見えた像はどうやらこれのようだ。
ゲルマニア像と言うこの像はゲルマンの国家または民族全体を擬人化した女神の像であり、像の下のレリーフには初代ドイツ皇帝であるヴィルヘルム1世と133人の軍人が等身大で描かれている。
そして何よりも素晴らしかったのがこの眺望。
あまりの美しさに、暫くはこの場所を離れられなかった。
丘を下りながら、今度は50mmのSummicronで葡萄畑を撮ってみた。
開放だと少し柔らかさを残したオールドレンズのような写りをするこのレンズだが、絞ると現行レンズらしい解像感とコントラストを見せてくれる。
お洒落なカラーリングのトラクター。
かっこいいメカを見るとつい撮りたくなってしまうのは僕だけじゃないはず。
丘を下りて街に戻ってくる頃には既に日が傾き始めていた。
つぐみ横丁と呼ばれるメインストリートへ行ってみると、夕食時ということもあってレストランや酒場はどこも大勢の人で賑わっている。
つぐみ横丁から3本隣の路地。
歩いて5分と離れていないが、つぐみ横丁の喧騒とは打って変わって閑静である。
ドイツ料理にも飽きてきていたのでこの通り沿いにあるイタリアンでチーズをふんだんに使ったパスタとワインを頂いた。
つい長居してしまったせいで、駅へと向かったものの目の前で列車を逃してしまった。時刻表によるとなんと次は2時間後とのこと...。
こうなってしまっては仕方がないのでハシゴ酒をしにバーへ。
とにかくオススメのを持ってきて!と地酒のリースリングを飲みまくった。
どれくらい飲んだだろうか、帰る頃にはかなりフラフラになっていたように思う。
正直かなり記憶が曖昧(この写真も撮った記憶がない)だが、翌朝目が覚めるとここ数日ですっかり見慣れたホテルの部屋の壁が目の前にあった。