Aso, Kumamoto
今月の頭に阿蘇で撮影した写真が仕上がったので久々のブログ更新。
トップに置いたのはこの日撮った中で一番気に入っている写真。
Raw現像で手前の牧草から奥の山々・空へのレイヤーを強調してます。
お昼に阿蘇・内牧で名物のあか牛丼を頂き、周囲を散策することに。
こちらのお店は阿蘇・内牧にある「チロリン村」という駄菓子屋さん。
昭和の面影が残る昔懐かしいスポットでした。
腹ごなしの後は念願の阿蘇山へ。
昨年からずっと撮りに来たかったのですが、なかなか時間が取れず断念していました。
車で山道を登っていくと牛や馬が放牧されているのを発見。
さらに登って中腹の駐車場へ。
ここには阿蘇火山博物館もあります。
併設のカフェで休憩できるようですが、この日はお休みでした。
この日は天候が良く、山頂付近への通行も可能とのこと。
折角なので行ってみることに。
手前の大きな地面の割れ目は噴石によって出来たもの。
少し奥に写っているかまくらのような建物は、噴火の際に身を守るための退避壕。
大自然の人智を超える力を目の当たりに。
地面の抉れっぷりを強調しようと準広角の35mmに替えて撮影。
7枚玉はとにかく薄くて軽く、携行性は抜群。
球面レンズですが絞ればかなりシャープ。
歪みもほとんどないので重宝してます。
この道をどんどん登っていき、火口のある山頂へ。
硫黄の匂いが段々強くなる、、
駐車場に到着し、車を降りるとむせ返るような強い硫黄の臭い。
傍に駐まっていたトラックのメッセージと地面のひび割れにリンクするものを感じて撮影。
トラック全てが写るよう広々と撮っていたのですが、現像時にトリミング。
広角レンズ使用時についつい全景を写してしまうのは悪い癖ですね。
距離をとったせいで奥にあった退避豪にも気づいていませんでした。
もっと配置に凝れたはず、と反省。
50mmに戻して火口付近へ。
噴煙が激しく、火口はあまり見えませんでした。
風が強くなり、下山指示が出たので帰ることに。
山を下っていると米塚が綺麗に見えたので車を駐めて撮影。
反対側はこんな景色。
Lightroomで自動補正したらバキバキのデスクトップサンプルっぽい写真に、、w
組み写真にするならもっと色味を統一しないとなぁ。
麓の写真で〆。隆起した赤い山肌が力強い。
今後の課題もたくさん見え、楽しい撮影でした。
Heidelberg, Germany
最後に訪れた都市はハイデルベルグ。
ドイツ最古の大学であるハイデルベルグ大学を擁することで有名な学生街だ。
フランクフルト中央駅もここ数日ですっかり見慣れた感覚がある。
ハイデルベルグへはIC特急で約50分ほど。
駅に到着後、まずはハイデルベルグ城へ。
南側の館の壁に設けられた日時計。
独特な形が面白い。
城内の庭園を散策しながら街全体が見渡せる展望台へ向かう。
展望台からは赤レンガ色の屋根が連なる美しい街並みを望むことができる。
美しい景色を堪能した後はお土産を探しに街へ降りてみる。
ガイドブックによると『学生のキス』というチョコレートが人気だそう。
クネーゼルという店で販売しているようだ。
カール・テオドール橋から見たハイデルベルグ城。
橋には鏡を持つ猿の像がある。
虚栄心や色欲を象徴するものとして時の権力者への皮肉を込めて作られたそうだが、今ではすっかり観光名所の一つとなっている。
お目当ての店、クネーゼルに到着。
学生がキスしているこの看板が目印。
城の地下にあるワイン大樽や大学の学生牢も見てみたかったのだが、時間の関係上回りきることができなかった。
いつかまたこの街を再訪できる日を楽しみにしている。
Rudesheim, Germany -2nd Roll-
15時半頃、漸くリューデスハイムに到着。
川沿いを中心に店が立ち並び、丘の斜面には広大な葡萄畑が広がっている。
街全体を見渡せそうな場所はないかと探していると、丘の頂上の辺りに巨大な像のようなものが立っているのが見えた。
のんびりしていると日が暮れてしまいそうなので、飲みたい気持ちを抑えてまずはその高台へと向かうことに。
方角に当たりをつけ、丘の上へと続く道を探しながら川沿いを歩く。
この石造りの建物はブレムザー城という古城で、今はワイン博物館となっている。
こちらも訪れるのを楽しみにしていたのだが、改装中とのことで残念ながら休館だった。
城の横の脇道に入っていくと、斜面を蛇行しながら頂上へと続く道が見えた。
石畳の道を上り、街を抜けて葡萄畑の中へ。
リューデスハイムを始めとするラインガウ地方ではリースリングという白葡萄を醸した白ワインが有名である。
てっきり栽培されている品種もそればかりなのかと思いきや、こちらの畑ではピノ・ノワールとシャルドネが育てられていた。
タグにワイナリーのホームページをQRコードにして載せている畑もあった。
(https://www.mumm.de/)
逆光だが、葡萄畑の中を走る道を28mmのElmaritで撮ってみた。
光によって描かれる陰影が美しく、葉一枚一枚の解像感に驚く。
最新のコーティングの逆光耐性は凄まじく、フードを装着していないにも関わらず微かにフレアが入るのみでフリンジは全く出ない。
そのまま暫く歩くと頂上へと繋がるゴンドラリフトを発見。
丁度、上り側から50番、下り側から35番のリフトがやって来るのが見えたので交差するタイミングを狙って撮影した。
頂上まではまだかなり距離がある。
そう遠くない場所にリフトの乗り場があるようなので、ここからはリフトで上ることにした。
あっという間に展望台へ到着。
ニーダーヴァルドというこの展望台の中央は広場になっており、1871年のドイツ統一を讃える記念碑が建てられている。
船から見えた像はどうやらこれのようだ。
ゲルマニア像と言うこの像はゲルマンの国家または民族全体を擬人化した女神の像であり、像の下のレリーフには初代ドイツ皇帝であるヴィルヘルム1世と133人の軍人が等身大で描かれている。
そして何よりも素晴らしかったのがこの眺望。
あまりの美しさに、暫くはこの場所を離れられなかった。
丘を下りながら、今度は50mmのSummicronで葡萄畑を撮ってみた。
開放だと少し柔らかさを残したオールドレンズのような写りをするこのレンズだが、絞ると現行レンズらしい解像感とコントラストを見せてくれる。
お洒落なカラーリングのトラクター。
かっこいいメカを見るとつい撮りたくなってしまうのは僕だけじゃないはず。
丘を下りて街に戻ってくる頃には既に日が傾き始めていた。
つぐみ横丁と呼ばれるメインストリートへ行ってみると、夕食時ということもあってレストランや酒場はどこも大勢の人で賑わっている。
つぐみ横丁から3本隣の路地。
歩いて5分と離れていないが、つぐみ横丁の喧騒とは打って変わって閑静である。
ドイツ料理にも飽きてきていたのでこの通り沿いにあるイタリアンでチーズをふんだんに使ったパスタとワインを頂いた。
つい長居してしまったせいで、駅へと向かったものの目の前で列車を逃してしまった。時刻表によるとなんと次は2時間後とのこと...。
こうなってしまっては仕方がないのでハシゴ酒をしにバーへ。
とにかくオススメのを持ってきて!と地酒のリースリングを飲みまくった。
どれくらい飲んだだろうか、帰る頃にはかなりフラフラになっていたように思う。
正直かなり記憶が曖昧(この写真も撮った記憶がない)だが、翌朝目が覚めるとここ数日ですっかり見慣れたホテルの部屋の壁が目の前にあった。
Rudesheim, Germany -1st Roll-
ドイツ滞在3日目。
当初の予定ではハイデルベルグへと向かうつもりだったが、天候の関係で翌日の予定を前倒すことに。
行き先はその美しさから「ラインの真珠」と呼ばれる風光明媚な街、リューデスハイム。
フランクフルトからの直行列車に乗れば1時間ほどで着くようだが、折角なので少し手前のビンゲン駅で降り、ライン川を航行するクルーズ船で有名なローレライを見てから向かうことにした。
曇り気味の天気のせいか、まだ10月だというのに風が冷たくかなり寒い。
コートでも持ってこれば良かったと後悔しつつ、早足で乗船所へと急ぐ。
乗船場の正面は葡萄畑になっていた。
"ROSENECK"というこの畑は比較的雪解けが早く、この辺りでも有数の畑だそう。
ほぼ定刻通りに船が到着。
船内はカフェのようになっていて、軽い食事ができる。
この辺りの名物である"Rüdesheimer Kaffee"という、ブランデーをコーヒーで割って生クリームをたっぷり盛り付けた飲み物と定番のカリーブルストを頂いた。
岸にはライン川の源流となるボーデン湖岸の街、コンスタンツからの距離を示す数字が標されている。
左上に建っているのはグーテンフェルス城という古城。
1889年から92年の歳月をかけて修復され、現在はホテルとなっている。
岸壁をくりぬいて作られたトンネル。
雄大な自然とそこに生きる人々の営みに感動する。
ビンゲンより乗船しておよそ1時間。
船が急カーブに差し掛かると、巨大な岩山が顔を覗かせた。
高さ約130mにも及ぶ切り立った岩壁、ローレライ。
この辺りは急カーブで川幅が狭まる上に川底には岩礁があり、船の転覆事故が絶えない難所だったという。
このことから「不実な恋人に絶望しライン川に身を投げた乙女の精霊が船乗りを惑わし、川底へと連れて行ってしまう」という伝承が生まれた。
この巨大な岩壁の全景を切り取るには50mmの画角は少々狭かったが、硬質な岩肌の質感を捉えることができた。
ローレライを見るという目的は果たせたので最寄りのザンクト・ゴアールで下船し、引き返す。
時刻は12時ちょうど。
少しお腹が空いていたが、20分後の船を逃すと次の便は2時間後になるらしい。
昼食は船の中でとることに決め、乗船所の近くをぶらぶらして待つことに。
少し寂れた雰囲気だが悪くない。
奥の方まで歩いて路地をスナップしたかったが、乗り過ごすと大変なので我慢。
今度は先ほどより大きな船が到着。
ゲーテ号と呼ばれる外輪蒸気船で人気があるらしい。
どこから乗ってきたのだろうか、人の数も多く、船上は観光客で賑わっていた。
ビンゲンからザンクト・ゴアールまでは1時間強だったので遅くとも14:00にはリューデスハイムに着けるかと思ったのだが、一向に到着しない。
街が見えてくる頃、すでに時刻は15時を回っていた。
Street Silhouette
久しぶりに大阪の街をスナップ。
最近は明暗差を利用した人のシルエットの撮影にハマっている。
最後の一枚だけ別ジャンル......
恐らくこれが今年最後の投稿。
年が明けたらまた暫くはドイツで撮った写真を載せていくつもり。
来年もよろしくお願いします。
Merry Christmas!
年内にドイツの記事を書ききるつもりだったが、まだいくつか書けそうなので年明けに持ち越し。
代わりにクリスマスらしい写真を載せておく。
博多駅前のクリスマスツリー。
夕暮れ時。
ピンクと紫のグラデーションが美しい空。
日航ホテルのロビーにて。
今年もケーキは桜坂にある洋菓子店、au fil du jourのショートケーキをチョイス。
甘さ控えめの生クリームが苺の甘酸っぱさを引き立てていて本当に美味しい。
Google Mapのリンクを貼っておくのでお近くの方は是非立ち寄ってみてください。
Wetzlar, Germany -3rd Roll-
森を抜けて漸くLeitz-Parkに到着。
辺りを撮影しているとスタッフの方が声をかけて下さり、屋上の展望台に連れて行ってくれた。
天気は生憎の曇り空だったが、展望台からはパーク全体を見渡すことができた。
現在のLeitz-Parkは建設の第三フェーズにあたるそうで、今後さらに拡張していく予定があるとのこと。
外観を観た後は内部の展示を見学することに。
実際にレンズが組み立てられている様子が見られたり、これまでの製品がずらりと並んだショーケースがあったりとライカファンには堪らない空間だった。
写真が全くないのも寂しいので、Barnack Leicaで有名なOskar Barnackの像の写真を投稿しておく。
見学の後はお土産を探しに併設の雑貨店へ。
Tシャツを買おうと思っていたのだが、Sサイズは在庫切れ。Mサイズは見るからに大きく、購入を見送った。
壁には沢山の写真集がディスプレイされており、ほとんどの物を自由に閲覧することができる。
ついでにLeica Storeを物色していると、こんなものが。
現行のフィルムライカ、Leica MPのオブジェ。
なかなか精巧に作られていて、見ているとフィルムライカも手に入れたくなってくる。
Leitz-Parkの名物となっているのか、訪れた観光客の多くがここで記念撮影をしているようだった。
帰りはどしゃ降りの雷雨の中、走って森を抜けヴェッツラー駅へ。
駅に愛車の看板広告がでていたのでつい撮影。
ドイツでも何度か新型のVOLVOが走っている姿を見かけた。
乗り継ぎ駅のGießen駅にて撮影した写真。
色味や構図に纏まりがあって気に入っている。
列車の中にいた警備員らしき方。
立派な髭を蓄えていらっしゃった。